こんにちは。カウンセラーの無川みづきです。
カウンセリングには、「人のために尽くせる方」がよくいらっしゃいます。
職場で困っている人を助けてあげたり、パートナーを思って何かをしたり。
人のために尽くせるって、本当に素晴らしいことだと思います。
ただ人に尽くすことで、「どれだけ尽くしても全然報われない」「自分ばかりすり減っていく…」と苦しく感じる方も多いです。
じゃあ人のために尽くすのって、ダメなことなの…?
と思うところですが、そうではありません。
人のために尽くすことで幸せになる人もいます。
「人に尽くす」ことで幸せになる人と幸せにならない人。
今日はその違いについてお話します。
人のために尽くして幸せになる人と、幸せにならない人
その違いはズバリ!「自己把握」にあります。
人に尽くして幸せになる人は、まず第一に自分の状態を把握します。
自分の状態とは、相手に対する気持ち、相手に対して自分ができること、自分のキャパシティなどです。
「自分はこの人に尽くしたいと思うか」
「自分がこの人に尽くす意味はなんだろうか」
「今の自分の能力は、相手が求めることにどのくらい応えられるか」
「今の自分の心の余裕はどのくらいあるか」
それらをしっかり把握できていると、自分に無理がかからない尽くし方、自分が納得のできる尽くし方をすることができます。
一方で、幸せにならない人は、自己把握ができていません。
自分の気持ちや能力を考えなかった結果、無理がかかってしまったり。
自分のキャパに近づいても気付かず、尽くし続けることで、苦しく感じてしまったり。
気付けば、自分を削ってまで人のために頑張っていた…なんてこともあります。
更に、そんな時、思っていたような見返りがなかったら悲しいですよね。
自分だけが損している…と感じるかも知れません。
自己把握ができていると相手の反応も変わってくる
「自己把握」できた状態で、無理のない範囲で相手に尽くしている方が、実は相手からも感謝されやすいです。
例えば、あなたが誰かに助けてもらったりして、その人がいっぱいいっぱいになっている様子だったり、イライラしている様子だとしたら、どうですか?
「ありがとう」よりも「申し訳ない」っていう気持ちの方が強くなりませんか?
また、得意不得意関係なしに無条件であなたを助けてくる人と、コミュニケーションを取りながら確実にできる範囲で助けてくる人がいたら、どちらを頼りたいでしょうか?
確実にできる範囲で助けてくれる方の方が、信用できそう、頼らせてもらいたい、と思うのではないでしょうか?
自分のできる範囲で人に尽くすことで、相手も自然と感謝の気持ちが沸くし、相手との信頼関係が築けて、結果、自己肯定感も上がっていきます。
これが、人に尽くすことで幸せになる人です。
まとめ 自己把握しながら尽くすことで幸せになれる
結局のところ、人に尽くして幸せになる人とならない人の違いは、「自己把握」にあります。
世の中には「自分さえよければそれでOK」という人だっています。
だからこそ、自然と人に尽くせることは、とても素晴らしいことです。
そんな素晴らしいあなたが幸せになるために、まずは自分の状態を気にして、自分を大切にしてくださいね。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。